バナナ日記も今日で最終日です。
子供の頃、朝食のデザートにバナナ入りヨーグルトというのが割と定番でした。時には蜂蜜入りだったこともあります。
今思うと、母親がケチな健康オタクで、リーズナブルで体に良さそうな食べ物はたびたび食卓に並びました。
時にはヨーグルトもケフィアで自家生産だったり、カスピ海ヨーグルトで自家生産だったこともありました。
若く、健康そのものであった時期をそんなものが頻繁に登場する家庭で過ごした反発もあってか、僕は健康食品・サプリメント・トクホなどが嫌いになりました。
「美味しいものは体に悪い」がモットーです。
実際のところ、「コレ、体には悪いけど、美味しいよ」と言って食べ物を渡されるのと、「コレ、体にも良くて美味しいよ」と言って、食べ物を渡されるのと、どちらが美味しいそうですか?
「コレ、体にも良くて美味しいよ」って言われると、「体に良いものって、不味いことが多いけど、コレはそこそこ食えるよ」って感じに聞こえませんか?
話が逸れました。僕の小中高校時代、比較的頻繁に朝から、バナナが登場しました。朝ごはん抜きで出かけようとすると、これだけでも食べて行け、とバナナが差し出されます。
そのバナナは綺麗な黄色ではなく、黒ずんだ腐りかけに見えるものです。その方が、美味しくて栄養価も高いからだそうです。
若干の嫌悪感を覚えつつ、丁重にお断りする日が増えました。
バナナは緩やかに血糖値を上げてくれます。そして、カリウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富です。また、葉酸・ビタミンB群、トリプトファンを含み、その上、抗酸化作用のあるポリフェノール……。
これでもか!!って感じですねw
ちなみに様々な偶然が重なり、僕の大学時代の研究テーマは抗酸化作用のあるポリフェノールでした。中退してやりましたw(健康食品嫌いを悪化させることとなりました。本当は美味しいものを研究したかったんですけど、ナカナカね)
親元を離れた僕はバナナから解放されました。体に悪いもの(美味しいもの)を好みました。時々、親から荷物が届くことはありましたが、さすがにバナナは入っていません。
バナナからの卒業です。
代わりにかなりの高確率で、安いシリアルが入るようになりましたが。
時は流れ、僕は結婚し、子供を持ちました。
現在でも、親からの荷物にはシリアルが入り続けています。現在では孫のために奮発する気持ちと、そもそも子供が手を離れ余裕が出来たのとあり、安かったシリアルはフルグラに変わりました。
ある日のこと、親から荷物が届きました。また、フルグラは入っているんだろうな……なんて思いながら、段ボール箱を開けると、
そこには……
バナナ再び。
バナナから卒業はできませんでしたが、5日間に及ぶバナナ日記はこれで卒業となります。
そもそもの始まりの記事はこちらです ⇒ サル並みの思考力になった僕はバナナについて記事を書く