昨年の話ですが、ある日ふとMyEtherWalletで僕のハードウォレットの残高を確認したところ、KICKという謎のトークンが追加されていました。
普段からイーサリアムのウォレットを使っている人からすると、そこまで珍しいものではありません。まぁ、新手のスパムメールみたいなものという扱いで良いと思います。
そんなワケで、いつもはスルーだったのですが、問題はその残高で、なんと888,888KICKも入金されているではないですか。
そこで、ちょっと調べると、意外にしっかりしたプロジェクトから配布されていることが判明しました。
とは言え、当分は凍結状態とのことだったので、とりあえずは僕も無視していました。
が、昨日改めて残高を見ると、888,888KICKの価値がなんと500ドルを超えていました。何もせずに五万円くらい手に入れた計算です。普通のサラリーマンやってる僕にとって、五万円は大金です。無視できなくなってしまいましたw
もし、イーサリアムウォレットをお持ちの方は一度確認してみると良いでしょう。
そもそもKICKってどんなプロジェクトなのか?どうやったらKICKトークンを換金できるのか?その辺りを少し調べてみました。
KICKは資金調達系プラットフォームのプロジェクトです。
資金調達のプラットフォームというと、まずは日本のCOMSA(CMS)を思い出してしまいますw
COMSAは現在も開発自体は進んでいますが、依然として実用化されているとは言い難い状態ですね(^^;
それ以外にも、この記事を書きながら、CoFound.it(CFI)やPolyMathなど、海外の似たようなプロジェクトを思い出しました。
この手のプロジェクトは確実に需要があります。その反面、法的な縛りや競争の激化などあり、難しいという印象があります。
上で挙げた例でもCOMSAとCoFound.itは成功しているとは言い難い状況です。両者に共通するのはICOに頼っているという点でしょうか。
ICOは一時的に大流行しましたが、法的な規制が難しくなっています。
法的な問題の解決に重点を置いたPolyMathはある程度成功している印象です。
Point:
ICOだけに頼っている資金調達プラットフォームは厳しい
さて、KICKは資金調達プラットフォームですが、ICOだけに頼っているわけではありません。下記の3種類の資金調達手段を利用することができる総合的なプラットフォームです。
このため、ICOだけに頼っているプラットフォームよりも遥かに成功の確率は高いと言えます。
ただし、どの資金調達方法についてもそれぞれの競合が存在していますので、手広ければそれで良いというわけではありません。
KICKは独自のトークンを発行しているということを活かし、他のクラウドファンディングにはないメリットを実現しています。
まずは、ブロックチェーン関連企業では一般的な話かもしれませんが、コストを抑えることができるという点です。
一般的なクラウドファンディングやクラウドインベスティングを手掛ける企業に対しては特に有利なポイントと言えるでしょう。
KICKは資金提供者へのKICKトークンの配布を行っています。
このため、資金調達企業の事業が失敗し場合にも、手に入れたKICKトークンの分だけは資産が残ることになります。
これは資金提供者にとって大きなリスクヘッジとして働き、資金提供者の負担を緩和する効果があります。
リスクを下げられる分、資金を集めやすいと言うこともできるでしょう。
これらのメリットを活かし、KICKのプラットフォームではすでに十社以上の資金調達を成功させています。
仮想通貨関連の事業ではまだ実用化できていない事業も多くある中、すでに実用化されているというのは大きなポイントだと言えるでしょう。
POINT:
KICKはすでに10社以上の資金調達を成功させている。
冒頭で、888,888KICKの配布された話を書きました。仮想通貨関連のウォレットを持っていると、こういった配布を受けることは稀にあるのですが、一般的にはエアドロップというものを受けることが多いです。
しかし、今回受けた配布はフローズンドロップという少し珍しいものでした。
これは一般的なエアドロップとは違い、解凍作業が必要になります。
イーサリアムのウォレット内にあるKICKトークンの解凍はKICKの運営するKickEXという取引所で受け付けていました。(取引所はこちら)
KickEXでウォレットのアドレスを登録することにより、解凍が行えるようになります。
手順を簡単に解説しておきます。
まずはこちらからKickEXに登録します ⇒ kickex.com
登録はメールアドレスの認証のみで簡単に済みます。
取引金額の引き上げなどが希望であれば、KYCを行う必要がありますが、とりあえずはそこまで必要ではありません。
登録が完了したら、次は申請画面に移動します。
申請画面は左上のメニューの「KICKTOKENS UNFREEZE」というところから行くことができます。
888,888KICKを受け取ったイーサリアムウォレットのアドレスを入力します。
入力が完了すると、まだ凍結されているKICKの量と、解凍が完了しているKICKの量が確認できるようになります。
次に右下に表示されている「凍結の解除」をクリックします。
すると、凍結を解除する数量を入力する画面が表示されます。
希望する数量を入力し、「UNFREEZE」をクリックして凍結を解除してください。
※この時、手数料として$KEXというサイト内通貨が必要となります。
現段階では$KEXはKickEX内でのみ使えるトークンです。
先々はERC-20トークンにして、イーサリアムウォレットに移せるようになる構想があるようですが、それはまだ実現していません。
$KEXはKickEX内で、取引をするともらうことができます。
公式サイトの説明を見ると、テザーに換算して4USDT分の手数料あたり、1$KEXが支払われると書かれています。
KickEXの取引手数料は割引制度が複雑ですが、最大で1%であるため、1$KEXを手に入れるためには最低でも40,000円程度の取引が必要ということになります。
KickEXを使ってみた感想として、使用感も問題ないまともな取引所だという印象は受けました。
取扱通貨の種類もある程度あり、手数料も十分に安く、エストニアFIUで認可を受けていて安心できます。
しかし、取り立てて素晴らしいと思える点はありませんでした。仮想通貨の種類も特別多いという印象はありませんし、レンディング系の機能もありません。
(今後追加されていく可能性はありますが)
取引所の機能だけを見ると、現状ではBINANCEのような最大手と比較すると、見劣りしてしまいます。
ただし、紹介制度だけは違いました。10ティア制というトンデモナイ仕組みを採用していました。
自分が紹介した人の取引手数料からだけではなく、その人が紹介した人、またその人が紹介した人、さらにまたその人が紹介した人……
……と、10人先の紹介者の取引手数料からも報酬が発生する仕組みです。
なんだかトンデモナイですよね(^^;
初期のフローズンドロップのおかげで、KICKを所持している人は多数いると思われます。多くの方が888,888KICK所持しているはずです。
これらの人が解凍をするためには$KEXを手に入れなければなりません。$KEXを手に入れるためには必ず取引をしなければなりません。
KickEXで取引をする人は少なからずいるでしょう。
またKICKのプラットフォームが成功すれば、KickEXを使う人は増えます。その時に自分が紹介した人がたくさんいれば、10ティアが効いて儲かるのかもしれませんねw
まぁ、この辺りは未知数です。
紹介が得意であれば手を出してみるのも良いかもしれません。
……なんてことを書いていて、数年後爆発的にKickEXが流行していたら、それはそれでごめんなさいw
当記事はそういったことに責任は持ちませんので、悪しからずw
KickEXはこちら ⇒ kickex.com