現段階で仮想通貨は日々価値が上がっています。知識がなくても間違いなく稼げる状態になっているといっても過言ではない状態です。しかし、仮想通貨に対する意識は人それぞれでしょう。それで、意識レベル別に入門記事を書くことにしました。まとめページはこちらです。
先日、このような質問を受けました。思わず絶句してしまいました。実はコレって難しい質問な気がします。
……というか、自分自身、初めて仮想通貨に触れたとき、同様の疑問を持ちました。
プリペイド式の電子マネーであれば、運営している会社が価値を保証してくれます。そして、使い道を増やすための営業努力もしてくれます。
リンデンドルのようなゲーム内通貨であれば、相場の変動はあれど、ゲーム内での使用用途は保証されます。
どちらも実態のないものですが、仮想通貨と比べると、かなりはっきりした実態を感じることができるものです。
仮想通貨のあいまいさに愕然となった記憶があります。
実は、現在の法律的な位置付けははっきりしています。問題は質問をした人が「おカネ」をどのような意味で使用したかです。単純に法律に乗っ取った通貨(法定通貨)という意味で使用していた場合、答えは「No」となります。
法律的にみると、仮想通貨は「代用通貨・代替通貨」というものに分類されます。
法律とは離れた意味での貨幣(money)の意味から考えると、「Yes」と言って差し支えないと思います。
貨幣の特徴として、価値尺度、流通手段、価値貯蔵の3つが一般的です。仮想通貨は間違いなく、この3つの機能を有しています。
ここまで「おカネ」といったあいまいな言葉でざっくりと説明してきましたが、ここは少し正確に書きます。「おカネ」は「法定通貨」とし、「仮想通貨」も「暗号通貨」とします。
「暗号通貨」という言葉は聞きなれない方も多いのではないかと思いますが、本来の「仮想通貨」とは電子マネーなどを含む幅広い概念のものです。
現在、世間を騒がせているビットコインなどは仮想通貨の中でも一部のもので、暗号理論を用いて価値の担保を図る「暗号通貨」に分類されています。
さて、「法定通貨」とは、日本の法律がその価値を保証している貨幣です。法的に言うと、「強制通用力」というものがあり、支払いの際に拒むことができません。(20枚までという規定などはありますが)
クレジットカード支払いや電子マネーの支払いはできないお店がありますが、現金を使用できないお店は作れないということですね。
そんなふうにしっかりと、国が価値を保証してくれているものが法定通貨です。
これに対して暗号通貨は法的な強制通用力はありません。このため「代用通貨・代替通貨」といった位置付けとなります。ちなみに電子マネーなども「代用通貨・代替通貨」に当てはまります。
さて、法律的にははっきりしたものの、質問者の興味はそこではありませんよね。安心して利用できるものかどうか(投資も含む)というところです。
技術的に言うと、史上最も偽造の難しい代用通貨だということができそうです。(技術的な話はこちらの記事をどうぞ ⇒ 簡単な仮想通貨の技術の説明)
仮想通貨はあくまでデータとしてしか存在せず、実態は持たないものです。けれど、そのデータが改ざんされることはありません。そして、送金速度も速く、手数料も安くなる場合が多いです。また、銀行のような大規模なシステムを必要としません。
このため、法定通貨に成り代わり、一般的な決済の手段となる可能性を十分に秘めています。
仮想通貨の価値は、その仕組みにどれだけの価値が見出せるかという1点に限られるワケです。
多分、仮想通貨に馴染みのない方のほとんどは「えー、そんなのに価値は見出せないよ」と思われることでしょう。だからこそ、現在の仮想通貨はバブルと言われるワケです。
しかし、日本とは違い、法定通貨にあまり信用を置けない国が多数存在しているのも確かであり、そういった国の人からすると、仮想通貨の仕組みが大きな魅力となることも確かなようです。
また、一部の先進的な考えをもった方は、一般的な決済の手段となることを信じて疑わないようです。常に新しいものは否定される傾向があるのも事実です。
僕自身、仮想通貨自体は価値あるものだと思っています。けれど、ビットコインに200万円近い価値があるかどうかは微妙だと思っています。(これについてはこちらの記事をどうぞ ⇒ ビットコインより他の通貨がオススメ)
確かに仮想通貨の技術はとんでもない可能性を秘めたものだと思っています。仮想通貨の技術が10年後の未来を大きく変えることを信じて疑いません。(これについてはこちらの記事をどうぞ ⇒ 仮想通貨のスゴさ)
しかし、その技術を利用した通貨に価値があるかどうかは別問題です。
あくまで感覚的な話ではありますが、投資先としては「ぐんぐん成長している新興国の法定通貨」を買うくらいの気持ちで買うのが良いように思います。
当然のことながら、国自体がつぶれる可能性も十分にあり、成長しているからどんどん値上がりする可能性も十分にある……といった感じですかね。(そう言いつつ僕は結構投資しているんですけどね。なにせ仮想通貨の技術を愛しているんでw)
購入をお考えの方は、これらの記事をどうぞ ⇒ 仮想通貨入門記事一覧