先日、ほぼほぼ初めての海外旅行に行って(記事・本)から、気持ちが海外に向いています。しかし、時間もお金もない。なので、首都圏にある海外っぽいところに行くという連載記事を書くことにしましたw(記事一覧はこちら)
というわけで、成田市郊外のタイ、ワットパクナム日本別院に行ってきました。
「別院」という言葉はあまり耳慣れないものですね。仏教関連の言葉で、本山に準ずるお寺を別の場所に建てる際に使われる言葉です。
まぁ、「支店」くらいの意味ってことです。
タイの国教は仏教です。このため、政治なども含め、人々の生活のいたるところに仏教が浸透しています。
そうすると、在日タイ人も自分たちの信仰のための寺院が必要になります。
このあたり、日本に住む日本人には分かりにくい感覚かもしれません。実を言うと、海外にも日本の神社って結構あるんです。日本って宗教と日常生活があまり密接ではない国ですが、それでも海外に住んでみると、日本の神社にお参りにいきたくなるもんなんです。
そもそも信仰の厚い国の人であれば、自分たちの信仰のための施設っていうのは必ず必要です。
仏教国の方には仏教寺院が必要です。しかも、仏教は宗派がたいそう複雑です。タイは上座部仏教の国です。日本で上座部仏教はほぼ普及していません。なので、やっぱり自国の仏教寺院ってのが必要なんです。
そんなわけで、このワットパクナムだけに限らず、日本国内には海外の仏教寺院がいくつもあるんです。
そんな中でもとりわけ派手……なのが、このワットパクナム日本別院です。
これは目立ちます。日本人の感覚では仏教のお寺には決して見えないですね。
お寺というと、木造の地味な建物を創造しがちです。でも、世界的に見ると、石の建物の方が多い気がします。まぁ、別に僕は専門家ではないので、しっかりと統計を取ったわけではありませんが。
さて、こんなに派手な建物ですが、なかなか立地がスゴイw畑の真ん中にありますw
建物の構造を考えると、おそらく、正面はこちら側です。
狛犬がいない代わりに狛蛇がいます。(狛蛇なんて呼び方、あるかどうかは知りませんがw)
しかし、入り口は左側にあります。こちらには狛犬の代わりに狛象と狛馬がいますw(そんな呼び方、あるかどうか知りません)
ではいざ中へ入ります。
赤いじゅうたん、シャンデリア的なもの、窓には金箔で描いたかのような仏教画、天井に近い壁は仏教画で埋め尽くされています。
文化の違いを感じますね。これがタイの寺院ってことでしょうか。
さて、ここまで紹介してきたワットパクナム日本別院ですが、当然のことながら、タイのバンコクには本家ワットパクナムがあります。
日本風の言い方をすると、「大本山ワットパクナム」ってことになるんでしょうかw
さて、本家のワットパクナムはおよそ500年くらい前に作られました。地元の人たちの祈りの場であることはもちろんですが、現在はなにげに超人気の観光スポットになっているようです。
2012年に作られた大仏塔がとんでもなく綺麗らしく、それで人気を集めている寺院だったりします。
ちなみに上のワットパクナム日本別院の建物が完成したのは2005年です。
僕がワットパクナム日本別院を訪れたのは、2020年8月2日です。まだまだコロナ禍、真っ最中といった時期だったせいかもしれませんが、人は少なかったです。タイ人の参拝客と日本人の観光客が半々くらといったところでしょうか。
そもそもがタイ人の参拝客のものではありますが、何せきれいな建物なので、観光地としても人気を集めつつあるようです。
ワットパクナム日本別院に到着し、敷地の入り口付近で写真を撮り始めると、タイ人のおばちゃん3人が声をかけてくる。
「ナニカカッテク?オイシイヨ」
軽のワゴン車の後ろを開け、自分たちはそこに腰かけ、発泡スチロール2箱を地べたに並べただけの手抜きな露店(^^;
中を除くと、冷凍の食材など(タイ製?)。面白かったので、それも写真を撮る。
すると……
「ワタシタチハトラナイデ」
ぇ?もしかして違法?
「コレオイシイヨ、サカナ、サカナ」
渡されたのは真空パックの白身魚と思しきもの……。
どうしろとw
「溶けちゃうから、他の物ない?」
「コレハ?」
車の中から、お菓子を取ってきてくれました。そもそもコレ、売り物か?自分たちが食べるためのものだったんでないの?w
「いくら?」
「ゴヒャクエン」
「うん、じゃあ、これもらうね」
500円払うと、なんだか適当なビニール袋に入れてくれました。
なんだか面白かったから別にいいんですが……
袋、汚っ!
そして、パッケージをよくよく見ると……
CountryOfOrigin:Ukraine(原産国:ウクライナ)
タイのお菓子ちゃうんかい!!
公共の交通機関やら徒歩での移動が大好きな僕は、車を使うことなく、ワットパクナム日本別院を目指しました。
成田駅からはローカルバスで移動します。およそ一時間に一本程度の本当にローカルなバスです。
午前10時代、そのバスに乗ったのは僕を含めて2人だけ。コロナ禍にあって密とは無縁です。
30分ほどバスに揺られ、吉岡新田(きちおかしんでん)というバス停で降ります。
バス停の前にはセブンイレブン。意外に便利なトコじゃないか……と思い歩き始めて少し経ち、間違いに気付く。
何もねぇ!!
一時間歩き続けて、歩道すらありませんでした(^^;畑、畑、畑、畑、畑、工場、畑、畑、畑、工場、畑、畑、畑……といった感じですw
途中、産廃処理施設は見かけましたが(^^;
日曜だったせいもあり、ほとんどの工場は稼働していない模様。
徒歩一時間程度はかかるんですが、途中で見かけた人は3人だけでした。
農作業しているおばちゃん2人、休日出勤っぽい工場作業者1人。
ついでに一時間の間、自動販売機は2か所しかありません。
さっさとマスク外しましたけど、徒歩で行く方はコロナよりも熱中症に注意しましょうw
さて、数十分歩いて……
ここで曲がります。これ、見落としたら、終わります。
そこからさらに歩き……
見えた!!
……。
まだ遠い……
僕のような変人でない限りは車で行くことをオススメします(^^b
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