前回まで雪山で働いていたのに、突然沖縄に飛ぶことにしました。
理由は簡単。
「行ってみたい」
ただそれだけです。でも、どうせリゾートバイトで全国をフラフラするなら、沖縄には行ってみたいですよね♪
寮から徒歩1分の海……(ただし道にはマムシに注意の看板w)
そして海は青い。
寮のロビーでは毎晩繰り広げられる飲み会。
ただただひたすらに楽しい毎日。
ここではホテルの厨房で働いたのですが、ぶっちゃけまったく記憶に残っていない(^^;
厨房で働くのは二度目だったワケで、仕事について知りたい方は以前の記事をどうぞw ⇒ 料理人は職人気質
なんとなく他とはだいぶ違うだろうなー……とは思っていたんですが、予想をはるかに上回っていました。
今回はそのあたりのお話を中心に書きます。
空港についてすぐ、派遣会社(ヒューマニック)の担当の方に電話をした。すると、アロハシャツを着て真っ黒に日焼けしたおっさんが近づいてきた。
「ぇ、派遣会社の営業マンがアロハシャツ???」
これはまぁ、有名な話なので、知っている人はご存知かと思いますが、「かりゆしウェア」というやつですね。
沖縄ではこれが正装なんです。まぁ、常に暑いから当然っちゃ当然ですね。
しかし……
ここでの生活を始めて、2~3週間経つ頃に真っ黒なアロハシャツを着た集団に出会った時は、マジでビビリました。
「この集団は何?」「そっち系の集団??」
通勤経路だったため、避けることもできず、真横を通り過ぎる時にチラリと見える「告別式」の文字。
「なるほど、葬式ですか(^^;」
なんか別の正装ないんですかね……結構、怖いですよ(T-T)
若者は比較的標準語に近いが、年寄りは琉球方言を話し、米軍がいるためそこかしこで英語が聞こえる。
ここ、ホントに日本ですか???
そんな中、僕が不思議でたまらないのが、若者と年寄りの会話。
はたから見ている僕にとっては、片方は日本語を話し、片方は謎の言語で話すという異空間が出来上がる。
なんだか、実写版攻殻機動隊のビートたけしとスカーレットヨハンソンみたいだw
那覇周辺に行けばあるのだが、僕はもう少し北の方に住んでいました。ふとラーメン屋に行きたくなると……、近くにないw
ラーメン屋なんて少し歩けば、どっかしらかにあるもんだと思っていただけにショックだった(><;
その代わり、沖縄そばの店はいくらでも見つかります。これはこれで美味しいんですが、やっぱりたまにはラーメン、食べたくなりますよね(^^;
数ヶ月は住むワケなので、飲み物の確保……とスーパーに行く。ペットボトルより、1リットルの紙パックの方がお買い得だったので、そこへ行くと……。
「さんぴん茶」「うっちん茶」「ルイボス茶」「グァバ茶」など、不思議なもの・珍しいものが並んでいる。
ちなみに、「さんぴん茶」はジャスミンティーで、「うっちん茶」はウコン茶です。
他とは違ったお茶の文化……なのか、気候的な問題なのか……があるようです。
地元企業で特筆すべきものとして、ブルーシールとオリオンビールを上げておきます。
オリオンビールは、沖縄でビールといったらコレって感じですw最近は沖縄以外のコンビニでも売っているのを見かけることも出てきました。
ブルーシールは沖縄でアイスクリームといったらコレって感じです。沖縄のジュースの自販機ではブルーシールの出してる「チョコドリンク」なんかも売られてたりしますが。
なにげに東京の池袋なんかに出店してたりもします。
働き始めてすぐに「ナイチャーか?」と聞かれ大いに戸惑った覚えがあります。
琉球方言で沖縄の人を「うちなんちゅ」と呼び、内地の人を「ナイチャー」と呼ぶようです。
で、寮に入ってみると、ほとんどがナイチャーでしたwなんとなく沖縄に憧れて来る人はかなり多く、寮で全国に友達を作ることができます。
ちょっと驚いたのが、直前までキロロリゾートで働いていた人と出会ったことです。僕もほんの2か月前まで、キロロリゾートで働いていたワケで……。
この人とは2回連続で職場がかぶっているということが発覚しました。
でも、そこまで珍しい話ではないらしく……
冬は雪山!夏は沖縄!!
……ってサイクルを数年間繰り返している人がかなりいましたw
それはそれで、最高の暮らしのような気もします。
なにせ僕は食べるのが好きで、沖縄ほど、食文化の違いを感じたところってなかったので、これを食べよう、アレを食べてみよう♪……と、毎日が楽しかったです。
近くのスーパー……というより、小売店って感じの店のお惣菜コーナーには「砂糖天ぷら」「グルクン唐揚げ」などがありました。
「砂糖天ぷら?何ソレ???」って感じですが、いわゆる「サータアンダーギー」でしたw
「グルクン」は魚です。
やはり豚肉王国で、希少種のアグー豚は美味しかったです。普通の豚肉でも「ラフテ」「ソーキ」「チマグ」「テビチ」「スーチカー」など、独特の料理があり、どれもこれも美味しい。ほとんどが甘い味付けですが、「スーチカー」はあっさりとした塩漬けの豚でなかなかに味わい深い物でした。
上でチラッと触れた沖縄そばは、カツオと豚のだしを合わせた独特の味付けで、これがまた美味しい。今でもたまに食べたくなります。ソーキを添えた「ソーキそば」、豚の臓物の入った「中身そば」など、発展形のやつも良いです。
島唐辛子の泡盛漬け「コーレーグース」をかけて食べるのも良いです。
採れる果物も内地とは全く違い、バナナ、マンゴー、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなど、いかにも南国って感じのフルーツが取れます。
マンゴーなど、なんだかんだ高級品ですが、パパイヤは適当に種を捨てたら、勝手に生えてきて、数年後には収穫できますw
他に珍味……というか、珍しいものとして……、ピーナッツで出来た豆腐「ジーマーミ豆腐」、豆腐を泡盛に漬けて発酵させた「豆腐よう」、アミアイゴの塩辛「スクガラス」など面白い食べ物がたくさんあります。海ブドウや生のモズクなど、海藻類も美味しいです。
それから、簡単に塩もみだけして食べる「島らっきょう」や生のままサラダで食べる「ゴーヤ」も味わい深い物でした。
米軍基地の関係で、アメリカンなものもあり、タコスをご飯で食べようという発想の「タコライス」も美味しかったです。
……と、気付けば、また食べ物の話ばっかり(^^;
さて、僕のリゾートバイトのお話はこれが最後です。正直言って、トコトン楽しい経験でした。やってみようという方はこちらをどうぞ ⇒ リゾートバイトならリゾバ.com
さて、ここからは、これまでの放浪の中で「やってみたら?」と、勧められた仕事にチャレンジしてみたお話を書きます。
具体的にいうと、「トヨタの期間従業員」と「歌舞伎町のホスト」です。
この連載も残すところあと2つ。なんとか完走が見えてきました(^^b