新聞を取らない家庭が増えているという話はずいぶん前から言われていたが、新聞の発行部数以上に読んでいる人を見ることが減ってきている気がする。勤めている会社は新聞を取っているが、新聞を開く人はほとんどいない。その代わり、多くの人はスマホでニュースを読む。新聞のメディアとしての役割は減った。そして、これからもさらに減っていくだろう。
ほとんどの人はそれで問題ないだろう。新聞社に勤めているとか、新聞を印刷する会社に勤めているとかでなければ、メディアとしての新聞がなくなってしまっても一向に困らない。
しかし、新聞が減ることによって思わぬところに弊害が生まれている。それは小学校の図工の授業だ。図工の授業で使用するから新聞を持ってくるように言われることは今でもある。そう、メディアとしての新聞は瀕死の状態であっても、工作の材料として、バーベキューの着火剤として、ペットの寝床の中敷きとして、新聞紙はまだまだ現役なのだ。
今の小学校でも新聞を持ってくるように言われることがよくある。時代錯誤、甚だしい。自分が子供の頃、どこの家庭も新聞を取っていた。完全にその時代の名残だ。今の親は子供が新聞を持って来るように言われると慌てる。なので、手っ取り早く新聞紙を手に入れる方法をまとめてみた。
先ほども書いたが、メディアとしての新聞は瀕死だが、工作の材料・着火剤・中敷きとしての新聞紙はまだまだ現役だ。実はしっかりとamazonで売っている。印刷前のもの、印刷済みのもの、と複数のラインナップがある。大量に必要であれば、amazonで購入してしまうのが手っ取り早い。
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これは手っ取り早く、すぐに手に入れることができる。ただし、大量に必要な場合はかなり割高になってしまう。
手間はかかるがコストパフォーマンスは最強だ。
……が、しかし、知り合いに新聞を取っている人がいないというケースも多い。また、新聞を取っているかどいうかもよく分からない場合が多い。
実は確実に新聞を取っている家を見つける方法がある。選挙の時期に公明党の候補者のポスターを貼っているお宅は十中八九、聖教新聞を取っている。内容は機関紙に近いが、素材は間違いなく新聞紙だ。工作の材料・着火剤・中敷きとしての性能は他の有名な新聞に劣ることはない。
薄さ、弱さ、軽さ、大きさなど考えると、新聞紙はとても優秀だ。簡単に手でも破ることができるにも関わらず束ねて筒を作るとかなり強くもすることができ、加工のしやすさに優れている。
また、大きさも子供にとっては魅力的な点だ。子供服くらいは簡単に作れる大きさがある。
さて、子供が新聞紙を身にまとっているのを見ると、ふと「紙の服」について思い出した。
紙の服と聞いてどんなものを思い浮かべるだろうか。それこそ、子供が工作で作ったボロボロの新聞紙の服かもしれない。しかし、実は日本には古くから「紙子」あるいは「紙衣」という紙の服が存在しており……しかも高級品だったりする。
紀州・駿河・奥州が日本の三大産地で、それぞれ、華井紙子・安倍川紙子・白石紙子と呼ばれる名産品が存在している。
これらは硬い和紙をしっかりと揉んで柔らかくして使用したらしい。
現在ではさすがに紙を揉んで柔らかくするような手間のかかる作業が必要な商品は生まれてこないかもしれない。けれど、紙の素材としての良さ(風通しのよさ、環境へのやさしさ)は評価されており、紙から糸を作り、その紙糸を編む方法で作られている衣類は今でもある。
amazonで検索してみると、少しは出てくる。素材の蒸れにくさを活かし、靴下や帽子などが多いようだ。
また、アウトドアブランドのmont-bell(モンベル)は力を入れているようで、「KAMICO(カミコ)」という商品名でシリーズを出している。(モンベルのKAMICOシリーズはこちら)
それなりにオシャレだ。
意外なことに紙の服は結構売られているようだ。