もらった888,888KICKが500$くらいになってた話・仮想通貨の種類一覧へ
先週、BittrexにMER(Mercury)が上場してしまいました。新規上場したからには取り上げたいな……と思ってはいましたが、この通貨、なにげにややこしいんですよね(^^;
まず、実はその1か月ほど前にBittrexで上場廃止となったDAR(Darcrus)のプロジェクトの一部です。また、こちらは有名なので、ご存じの方も多いかと思いますが、WAVESという仮想通貨が関係しています。
そして、なんだかんだ、このブログでは、仮想通貨を50種類以上も紹介してきたのに、DARとWAVESって紹介したことなかったんですよね(^^;
MERを理解するためには、それぞれ特徴のある3通貨の役割を知る必要があるわけです。
WAVESはDarcrusプロジェクトとはまったく無関係の仮想通貨です。知名度もかなりあり、機能も豊富です。DEX(分散型取引所)を持ち、さらにイーサリウム並みの使い勝手を実現しています。
DARはWAVESプラットフォームで取引することができます。簡単に言うと、ただそれだけの関係だと言えます。
ICOの際に作られたトークンはプロジェクト名のDarcrusを表す通貨でしたが、このプロジェクトでまず初めに作られたシステムを「SigwoTechnologies」と言います。
このため、SigwoTechnologiesの価値がそのままDARの価値と見て間違いないでしょう。
SigwoTechnologiesは、企業向けのアプリケーションを提供しています。このアプリケーションを利用することで、企業は顧客情報などの機密情報を安全に管理することができます。
このアプリケーションはSigwoTechnologiesのブロックチェーン上に直接展開しているわけではありません。SigwoTechnologiesはJupiterというプライベートチェーンを持っており、実際のアプリケーションのJupiterノード上に展開されています。
プライベートチェーンを利用することで、アプリケーションは各企業ごとにカスタマイズすることができます。各企業はそれぞれ別のJupiterノードを利用しているワケです。
次にDarcrusプロジェクトが取り組んだのは、JupiterノードからSigwoTechnologiesを介すことなしに、直接WAVESで取引するための方法です。
これを実現するために使用するのがMER(Mercury)のブロックチェーンというワケです。
MERがあることで、プライベートチェーンのJupiterはメインのブロックチェーンをたどることなく、MERを介して、DEXで取引することが可能となります。
開発もされており、コンセプトもなんだかすごい仮想通過だと思いますが、MERの上場の一ヶ月ほど前にDARが上場廃止となっているのが気になるところです。
いろいろな憶測が飛び交いました。僕なりに一理あると思ったものは、一般的な仮想通貨取引所とDEXがライバル関係にあるということでした。
それで、なんだか納得していたのですが、そこに来て次はMERが上場……というと、なんだかワケがわかりません(^^;
その仮想通貨のコンセプト自体の面白さよりも、企業の駆け引き的な何かに振り回されないか、何かと心配な仮想通貨です。