先日、ほぼほぼ初めての海外旅行に行って(記事・本)から、気持ちが海外に向いています。しかし、時間もお金もない。なので、首都圏にある海外っぽいところに行くという連載記事を書くことにしましたw(記事一覧はこちら)
そんなワケで、代々木上原のトルコ、東京ジャーミィに行ってきた。
が、残念なコトに現在、外装は工事中。ブログで記事にするためには、やはり外観の写真は欲しい。なるべく工事現場を避けつつ写真を撮れる場所を探す。工事の作業員も日本人だけではないらしく、別の言語も聞こえてくる。理解はできない。そもそもどこの国の言葉なのかも分からない。トルコ語なのだろうか。しかし、それ以外の可能性もある。
冒頭で代々木上原のトルコなんて書いてしまった。東京ジャーミィのホームページにもトルコ文化センターと掲げている。実際、ホームページの解説を読む限りでは、建物自体はトルコという国の所有物のようだ。しかし、建物自体がイスラム教のモスクである以上、国を超えたイスラム教の建物と見た方が良いように思う。作業者もきっとどこかの国の在日イスラム教徒なのだろう。
工事現場を通り過ぎ、裏手に回ると、足場の組まれていないポイントを見つけた。
中に入る。装飾のどこを取っても日本らしさはない。有料のパンフレットを置いている。200円だ。脇に置いてあるカゴの中に小銭が入っている。どうやらここへお金を入れてパンフレットを持って行くらしい。財布の中を見ると、500円玉しかなかった。なんだか、お釣りを勝手に持って行くのも気が引ける。誰か受付はいないものか……と、見まわすと、おそらく日本人だと思われる女性がいたので、聞いてみた。
普通の日本語。
建物内の雰囲気に対して、なんだか場にそぐわない感じがする。お釣りをもらい、内部を歩く。案内も少なく、不親切な感じ。嫌いじゃない。
どうやら、階段を上り、建物の外に出たところに礼拝堂があるらしい。二階に上がる。先ほどの外観の写真のところに出る。礼拝堂へは裸足で入るらしい。サンダルでくれば良かった、と少し後悔。
このあたり、なにげに難しい。キリスト教系の建物だとサンダルでは入れなかったりする。仏教系だと裸足でないと入れなかったり。たしか、ヒンズー教やシク教も裸足だった気がする。どうやらイスラム教は裸足らしい。
靴を脱いで礼拝堂に入る。絨毯の感触が心地よい。
うん、スゴイ。
至る所にカリグラフィーが施されている。日本の書道みたいなものだ。
なんて書いてあるかは分からない。パンフレットには詳しく解説が書いてある。さらに上には女性用の礼拝堂もあるが、残念ながら、男性である僕は上がることができない。なんだかズルイ。
礼拝堂を奥へ進み、窓から外を見る。
ちょうど先ほどの工事現場が見えた。どこかの国の言葉で、上と下とでものを受け渡している。美しい建物よりもこういった音と景色に余計に異国を感じる。
改めて書くが、ここはあくまで日本、代々木上原だ。
礼拝堂を出ようとすると、日本人の団体客が来た。突然日本に連れ戻された感じがし、階下へ降りる。すると、建物の電気はすべて消され、真っ暗だった。
外へ出ようとする人たちに対して、先ほどの日本人のスタッフが説明をしている。
「現在、礼拝中でほとんどのスタッフが礼拝堂へ上がっているため、セキュリティの都合上、入り口は示させていただいております。もし、外に出られるのであれば、こちらの通路をまっすぐ進んでいただき……」
中に入った時にはそんな説明なかった。やはり若干の不親切さを感じる。そして、嫌いじゃないw
ここはたくさんの日本人観光客が訪れる場所だ。しかしそれは副次的なものだ。本来、この建物はイスラム教のモスクだ。イスラム教徒にとっては礼拝の時間は日常だ。説明の必要なものではない。礼拝の時間を把握していない僕が悪いのだ。
暗い建物内を見て回る。ハラルフードの店の入り口を見つけた。礼拝中だ。当然中には入れない。
写真礼拝が終わり、スタッフが戻ってくる。ハラルフードの店は広くイスラム圏の様々な国の商品を扱っていた。食べたことはないけれど、映画で見て前から気になっていたクスクスとトルコのチョコレートを買って帰った。
首都圏で海外旅行の記事一覧・本当の海外に行った記事・その体験記