きっと塾や予備校にも様々なところがあるんでしょうね。授業の質に強みを持っていたり、進路指導に強みを持っていたり、名物講師がいたり……。
僕が働いていた塾について言えば、売りは北海道内でのシェアと、北海道内の受験情報の豊富さと、それを用いた指導だったように思います。
ぶっちゃけ授業の質は大したことなく、講師ごとのムラがあり、新人は3回の研修ののちすぐにクラスを任される……と結構問題だらけでした。
それもそのハズ。
授業のうち、三分の二程度は学生のアルバイトでまかなっていました。1クラスの授業は週に3回。「数学」「英語・国語」「理科・社会」
このうちの1回が専任講師(社員)による授業。専任講師はその1回の授業で自分の教科の授業以外に生徒に友人紹介を促したり、学生講師のフォローをする……といった感じでした。
授業は主にアルバイトの学生がやって、社員は勧誘活動が主な仕事といった雰囲気でしたね。
ただし、人手不足でどうしても専任講師を付けられない場合もあります。そんな時は週3回の授業をすべて学生講師が受け持ちました。講師間で通称「ゼロ専」と呼び、張り切って授業に挑みました。
なんだか、大学生の部活動のようです。そして、体育会系でしたw
さて、前半で、授業の質は大したことがないと書いたが、どの講師も授業にはいたって真面目に取り組んでいました。
授業が終われば、仲間とメシを食いに行ったり、飲みに行ったり。そこでは授業の話になることも多かったです。
「次、平方根の導入だけど、どんな風にやるの?」とか
「方程式のまとめって何書くの?」とか
新人のうちって、やっぱり授業をすることに恐れがあるので、先輩のやり方をパクれるところはパクっておきたいんです。
しかし、まとまったマニュアルよりも口伝が中心だとやっぱり浅い感じが否めないですね(^^;
まぁ、10年以上も前の話です。今ならもっとしっかりとした体制を作れるだろうな……と、少し悔やまれます。
当時は若い大学生だった僕も今では娘がいます。改めて考えると、この塾に自分の娘を預けたくはないな……と思います。
なんだかんだ言って、無責任な大学生が授業をしているワケなので、飲み会の席にもなれば……
「○○(生徒)がカワイイ!」とか
「○○(生徒)の胸が大きくなってきた」とか
そんな会話が中心になります。なんとなく、娘を預けるには抵抗がありますね……。
そして、やっぱり生徒に告白されたとか、卒業後の生徒と会ったとか、そんな話をいくつも聞きました。
まぁ、塾だけに限らず、学校の先生も似たようなもんでしょうけどね。
さて、次回は北海道のローカルテレビ局のスタッフの経験について書きます。